無意識の行動と意識的な行動

フロイト以前の時代は“無意識”についての概念は浸透しておらず、それほど重要視されてもいませんでした。
しかし、現在は無意識に働きかけることによって自己を成功に導こうとするNLPなどが盛んですね。
無意識という概念があるからこそ、人生の成功を目指せる時代なのです。
そう考えると、無意識の概念を広めたフロイトやユングに感謝したいですね(笑)

NLPでは無意識とは有用な能力資源の宝庫であるとなっていますが、ただそれだけの事実で喜んでいてはいけません。
無意識からそれらの資源を取り出し、自ら意識して活用しなくては成功の第一歩は踏み出せないのです。
つまり、無意識の意識化です。

日常で起こす行動の多くは無意識に行っていることです。
朝起きて朝食をとり、身支度を整え出掛ける。
毎日行っているそれらの行動は、おそらく誰もが意識せずに一連の流れとしてしまっているでしょう。
それをあえて意識して行ってみましょう。

朝起きて、乱れた布団を整える。
「いただきます」と言って朝食をとり、「ごちそうさま」と言う。
身支度を整え、濡れた洗面台の周りを拭く。
玄関で靴を履いたら家の中に向き直り、「いってきます」と挨拶して出掛ける。

・・・これはあくまでも一例ですけどね。
仕事においても、これまで無意識で行っていた業務を意識的に行うことが大切です。
今以上に業務スピードを早めようとして、意識して無駄な動きをしないようにするといった努力も、多くの人に心当たりがあるのではないでしょうか?

“無意識”のポイント

【無意識(むいしき)】

1・意識が無いこと。例:無意識の状態
2・自分の行動に気付いていない様子。例:無意識で動く
3・精神分析学における意識外の領域。
4・知覚しない範囲から影響を与えるもの。
5・麻酔や催眠といった特殊な作用によって表出するもの。
6・潜在意識。

~Yahoo辞書より(やっぱり自分が判りやすいように要約してます)~

「意識」について辞書での意味から考え始めましたので、「無意識」についてもまずは辞書の利用です(笑)
無意識については哲学や心理学で頻繁に取り上げて論じられているのでしょうね。
意識の意味の大半が単語としての用法を説明していたのに対し、無意識については半分以上が心理学を彷彿とさせる抽象的な説明です。

前回意識について述べた際に医療分野での意識の定義については省きましたが、無意識の場合は精神医学も関わってきます。
上記の意味のうち5番がそうです。
唯一具現化する“無意識”なので、これを省くわけにはいきませんね。

それから潜在意識。
これについての詳しいことは今後徐々に述べていきますが、これも無意識について語るには重要なポイントとなります。

あと忘れてはならないのが、心理学のひとつである深層心理学。
深層心理学こそが無意識を中心に取り扱って考える学問です。
この深層心理学によると、人間の意識は随分深い層のような造りになっていて、特に深いところで無意識が進行しているのだとか。
そして、無意識であるとはいえ、日常には大きく影響しているのだと考えられているのです。

“意識”の概念

【意識(いしき)】

1・心(脳)が知覚している状態。例:意識を取り戻す。
2・状況に気付くこと。例:勝利を意識して緊張する。
3・気にすること。例:存在を意識する。
4・自覚すること。例:罪を意識する。
5・関心を持つこと。例:意識が高い。
6・心理学、及び哲学用語。

~Yahoo辞書より(自分が判りやすいように要約していますが)~

意識について考えてみる前準備として、辞書で書かれている「意識」の定義についてまとめてみました。
以上の意味のうち、私がこのサイトで考えていきたいのは6番目の心理学、哲学用語としての意識です。
1~5は「意識」という単語の用法ですから、皆さんも例のような言い回しは聞いたことがありますよね。

意識については様々な分野で論じられています。
医療分野は省くとして・・・
例えば、西洋では中世に発展した哲学において意識とは良心であると考えられていました。
現在のような単なる現象としての見方は当時は無かったのです。
心理学は哲学から分科した学問ですが、19世紀当時の心理学では感情、感覚、観念を総合したものが意識であると考えられています。

精神分析学という学問もありますが、この場合人の心を意識、無意識、前意識に区別したうちの一つだと考えられています。
精神分析学における意識とは、自分で認識していることや経験していること。
現代を生きる私たちにとって非常に理解しやすい定義ですね。
もちろんもっと踏み込んで考えたら、自由連想法による無意識から意識へのナントカとか、前意識と長期記憶の関係だとか、複雑極まりないことになりますが。

では現代哲学ではどうでしょう。
現在医療技術が発展し、意識という単語の用法も多様化し、哲学であろうと心理学であろうと意識の定義が難しくなってきました。
専門の研究者でさえ、それらの意識の意味を混同してしまいがちだといいます。
もしかすると、意識について考えるにあたって最も難しいのはこの現代哲学かもしれませんね。